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トレーニングの基礎知識コラム

キックボクシングは本当に痩せる?メリットとデメリットを徹底解説

キックボクシングは本当に痩せる?メリットとデメリットを徹底解説

近年、ダイエットを目的にキックボクシングを始める方が増えています。
キックボクシングは格闘技であるため、少しハードルが高く感じるかもしれませんが、実は性別や年齢を問わず楽しめるスポーツです。運動初心者でも無理なく始められ、心と体の両方にさまざまな良い効果をもたらします。

主なメリットは次の通りです。

・脂肪燃焼効果
・ストレス発散
・肩こりの改善
・心肺機能の向上

一方で、次のようなデメリットもあります。

・アザや筋肉痛が起こることがある
・ネイルが取れてしまう可能性がある
・グローブやウェアなど初期費用がかかる
・トレーニング後に強い疲労感を感じることも

この記事では、キックボクシングのメリットと注意すべきポイントを分かりやすく解説します。

キックボクシングは本当に痩せる?メリットとデメリットを徹底解説

キックボクシングで得られる5つのメリット

キックボクシングのメリットは、単に痩せることだけではありません。
全身運動による高い脂肪燃焼効果はもちろん、ストレス発散や体質改善など、心と身体の両面に多くのメリットがあります。
ここでは、キックボクシングを始めることで得られる具体的な魅力について、5つのポイントに分けて紹介します。
運動を楽しみながら、健康的で引き締まった身体を目指せる点が大きな特徴です。

全身を動かす有酸素運動で効率的に脂肪を燃焼できる

キックボクシングは、パンチやキックといった動作で常に全身を動かし続けるため、非常に運動強度が高い有酸素運動です。
ランニングや水泳と比較しても、時間あたりのカロリー消費量が多いとされています。
トレーニングは3分や5分といった短いラウンドを繰り返す形式が一般的で、短時間でも心拍数を上げて効率的に脂肪を燃焼させることが可能です。
また、瞬発的な動きも多いため無酸素運動の要素も含まれており、脂肪燃焼と同時に筋力アップも期待できる運動といえます。

インナーマッスルが鍛えられ引き締まった体を目指せる

キックボクシングの動作、特にキックを繰り出す際には、体をひねる動きが加わるため、自然と体幹部のインナーマッスルが鍛えられます。
インナーマッスルが強化されると、体の軸が安定し、基礎代謝が向上するため、痩せやすく太りにくい体質へと変化していきます。
ダイエット目的はもちろん、姿勢の改善やウエスト周りの引き締めといった目的にも効果的です。
体重を落とすだけでなく、しなやかでバランスの取れたボディラインを手に入れることにつながります。

パンチやキックを打ち込むことでストレス発散になる

日常生活で溜まったストレスを解消する手段としても、キックボクシングは非常に有効です。
サンドバッグやトレーナーが構えるミットに向かって、思い切りパンチやキックを打ち込むという非日常的な動作は、他のスポーツでは味わえない爽快感をもたらします。
ミットにクリーンヒットした時の心地よい音や衝撃は、達成感を感じさせます。
単調なトレーニングとは異なり、動きの楽しさがあるため、ストレスを発散しながら継続しやすい点も魅力の一つです。

肩甲骨を大きく動かすことで肩こりの改善が期待できる

パンチを打つ動作は、腕だけでなく肩や背中の筋肉も大きく使います。
特に、肩甲骨を意識して腕を突き出す動きは、固まりがちな肩周りの筋肉をほぐし、血行を促進する効果があります。
デスクワークやスマートフォンの長時間利用で猫背になり、肩こりに悩んでいる方にとっては、症状の改善が期待できるでしょう。
パンチのフォームは難しいと感じるかもしれませんが、基本的な動きを繰り返すだけでも肩甲骨周りが柔軟になり、肩こりの緩和につながります。

心肺機能が向上し疲れにくい身体を手に入れられる

キックボクシングは短い時間で激しく体を動かすインターバルトレーニングの要素が強い運動です。
このトレーニングを継続することで心臓や肺の機能が強化され全身に酸素を効率良く送り届けられるようになります。
その結果持久力が向上し日常生活での些細な動きで息が上がることが少なくなります。
階段の上り下りが楽になったり以前よりも疲れにくくなったりと体力の向上を実感できる場面が増えるでしょう。

キックボクシングは本当に痩せる?メリットとデメリットを徹底解説

始める前に知っておきたいキックボクシングのデメリット

キックボクシングには多くのメリットがある一方で、始める前に知っておくべきデメリットも存在します。
運動に慣れていない初心者の方は、身体的な負担を感じることがあるでしょう。さらに、費用面での注意点などもあげられます。
デメリットを事前に把握し、適切な対策を講じることで不安を解消し、安心してトレーニングを始めることができます。具体的なデメリットをいくつか紹介します。

慣れないうちはアザや筋肉痛になることがある

キックボクシングは全身運動のため、特に運動習慣のない人は脚やお尻まわりに強い筋肉痛を感じることがあります。
また、サンドバッグやミットを蹴る際に脛(すね)にアザができることもありますが、これらは体が慣れるにつれて次第に軽減していきます。

グローブの装着でネイルが傷ついたり剥がれたりする

女性の場合、長い爪やジェルネイルはグローブ着用時に圧迫され、傷ついたり剥がれたりすることがあります。
安全のためにも、爪は短く整えておくのがおすすめです。
ジムによってはネイルの長さに関するルールを設けている場合もあるので、事前確認をしておきましょう。

ジムの会費やウェアなどの初期投資が必要になる

キックボクシングを始めるには、ジムの入会金や月会費のほか、ウェア・グローブ・バンテージなどの購入費用が必要です。
レンタルできるジムもありますが、衛生面やフィット感を考えると自分専用を用意する人が多いです。
費用はジムによって差があるため、事前に比較検討すると安心です。

運動量が多くトレーニング後に強い疲労感を感じる場合がある

 

運動量が多く、トレーニング後は心地よい達成感とともに強い疲労を感じることがあります。
特に初心者は最初のうちハードに感じるかもしれませんが、続けることで体力がつき、徐々に無理なくこなせるようになります。

キックボクシングは本当に痩せる?メリットとデメリットを徹底解説

デメリットが不安な方へ|安心して始めるための対策

キックボクシングを始めるにあたり、筋肉痛や怪我、費用面などのデメリットに不安を感じるかもしれません。
しかし、これらの不安要素は、事前の準備やトレーニング中の工夫によって軽減することが可能です。
無理のないペースで進めたり、体のケアを習慣づけたりすることで、初心者でも安全にキックボクシングを楽しめます。安心してトレーニングを始めるための具体的な対策を紹介します。

自分の体力に合わせてトレーニングの強度を調整する

最初のうちは周囲のペースに合わせようと無理をしがちですが、自分の体力レベルに合った強度で行うことが大切です。
多くのジムではトレーナーが個別にメニューを調整してくれるため、体調がすぐれない日は強度を下げてもらいましょう。
無理をせず続けることが、ケガを防ぐ一番のポイントです。

運動前後のストレッチで怪我を予防する

トレーニング前には体を温める動的ストレッチ、後には筋肉をゆっくり伸ばす静的ストレッチを行いましょう。
筋肉や関節の柔軟性を高め、疲労回復を促すことで、ケガや筋肉痛を防ぐことができます。
ストレッチもトレーニングの一部と考えて、毎回欠かさず行う習慣をつけましょう。

トレーニング後は十分な栄養補給と休息をとる

激しい運動のあとは、タンパク質と炭水化物中心の食事でエネルギーを補いましょう。プロテインを活用するのもおすすめです。
また、しっかり睡眠をとることで筋肉の修復が進み、次のトレーニングを気持ちよく迎えられます。

キックボクシングは本当に痩せる?メリットとデメリットを徹底解説

初心者こそキックボクシングジムに通うべき理由

キックボクシングを始めようと考えた時、独学ではなく専門のジムに通うことをおすすめします。特に運動経験が少ない初心者にとって、ジムの環境は安全かつ効率的に技術を習得するために不可欠です。
専門的な指導を受けられるだけでなく、モチベーションの維持や仲間との交流など、ジムならではのメリットが数多く存在します。
ここでは、初心者がジムに通うべき具体的な理由を解説します。

プロのトレーナーから正しいフォームを指導してもらえる

自己流では間違ったフォームが身につき、怪我の原因になることも。ジムなら経験豊富なトレーナーから基礎をしっかり学べるため、安全に上達できます。

上達を実感しやすく高いモチベーションを維持できる

トレーナーの的確なアドバイスで成長を実感しやすく、練習を続ける意欲も高まります。できなかった動きができるようになるなど、小さな成功体験が自信につながります。

同じ目標を持つ仲間ができるから楽しく続けられる

同じ目標を持つ仲間と励まし合いながら取り組めるのも、ジムならではの魅力です。コミュニケーションを通じてトレーニングが楽しくなり、自然と継続できます。

まとめ

キックボクシングは、高い脂肪燃焼効果やインナーマッスル強化によるボディメイク効果、そして爽快なストレス発散が期待できるスポーツです。
しかし、慣れないうちは筋肉痛やアザができやすいこと、ジムの会費や用具代などの初期投資が必要になる点がデメリットとして挙げられます。
これらのデメリットは、ご自身の体力に合わせた強度調整、運動前後のストレッチ、十分な栄養補給と休息を心がけることで軽減できます。
特に初心者は、ジムでプロのトレーナーから正しい指導を受けることで、安全かつ効果的にトレーニングを継続できるでしょう。

記事監修|チョイトレジム代表 早川 周作

記事監修|チョイトレジム代表 早川 周作

資格

  • JATI-ATI(日本トレーニング指導者協会)
  • 柔道五段(講道館)
  • 空手二段(全空連)
  • 剣道初段(全剣連)
  • 鍼灸師(国家資格)
  • 柔道整復師(国家資格)
  • 柔道整復師専科教員

経歴・活動

  • チームRMC格闘技ジム代表
  • 渋谷区柔道会理事
  • 剛柔流全国大会高校生の部優勝
  • 正道会館グローブ空手の部準優勝
  • 新空手K-3の部優勝
  • 豊島区柔道大会二段以上の部優勝

過去現在サポート選手

  • 鈴木万李弥(K-1)
  • モハンドラゴン(K-1、キックボクサー)
  • 小宮山工介(K-1、空手、キックボクサー)
  • 北村克哉(RIZIN、ボディビル)
  • 廣田瑞人(総合格闘技、UFC)

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